Ubuntu 18.04 LTSにはPython2とPython3の2つのバージョンのPythonがインストールされています。
Python2は2020年1月1日でサポート終了になりましたので、今から新しく学習するならPython3を学習するほうがいいです。
一部のライブラリはPython2しか対応していないといったこともありますが、メジャーなライブラリはPython3に完全対応しています。
Python2が必要になった時にPython3との違いを覚えればいいと思います。
ですが、Ubuntu18.04LTSで「python」を実行するとPython2が起動してしまいます。
ということで、「python」を実行するとPython3が起動するように変更したいと思います。
Pythonのバージョン確認
まずはターミナルで下のコマンドを入力してみましょう。
python --version
「Python 2.7.17」と表示されました。これでは「Python」を実行するとPython2が起動してしまいます。
今度は下のコマンドを実行して「Python3」のバージョンを表示してみましょう。
python3 --version
「Python 3.6.9」と表示されました。
Pythonのシンボリックリンクを削除する
「python」を実行すると「Python2」が起動するのはシンボリックリンクが設定されているためです。以下のコマンドで確認してみます。
cd /usr/bin ll py*
上の画像で、赤く囲った部分の青文字がPython2のシンボリックリンクです。「python」と「python2」のどちらを実行しても「python2.7」が実行されるようになっています。
今回は「python」のシンボリックリンクを「python3.6」に変更すればいいわけです。
まずは「python」のシンボリックリンクを下のコマンドで削除します。
sudo unlink python
実行したら、削除されているか確認します。
ll py*
「Python」のシンボリックリンクが削除されました。
Python3のシンボリックリンクを設定する
次に、下のコマンドで「python」のシンボリックリンクを「python3」に設定します。
sudo ln -s python3 python
実行したら下のコマンドで確認してみましょう。
ll py*
「python」を実行すると「python3」のシンボリックリンクから「python3.6」を実行するようになっています。
直接「python3.6」にシンボリックリンクを張ってもいいのですが、なぜこんなことをしているかというと、pythonが3.7などにバージョンアップしても「python」のシンボリックリンクは変更しなくても済むためです。
ではpythonのバージョンを下のコマンドで確認してみましょう。
python --version
「python」を実行すると「Python3.6.9」が実行されるようになりました。
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