PowerTOPはIntelが提供するLinux向けのツールで、コンピューターの電力消費を測定、最小化するように設計されたソフトウェアユーティリティです。
PowerTOPは節電効果抜群なので、ノートパソコンでLinuxを使用している場合にバッテリー駆動時間が延びたり、24時間連続運用している場合など電気代の節約にもなります。
今回はUbuntu18.04LTSをインストールしたノートPCにPowerTOPをインストールして、省電力の効果を検証してみたいと思います。
PowerTOPのインストール
ターミナルで下のコマンドを実行します。
sudo apt-get install powertop
PowerTOPの起動
ここから先はノートPCの電源ケーブルを外してバッテリー駆動しておきましょう。
電源ケーブルが接続されていると、バッテリーの消費電力がレポートされません。
準備ができたらPowerTOPを起動しましょう。
sudo powertop
管理画面が表示されます。
1行目が消費電力です。
The battery reports a discharge rate of 7.27 W
と表示されているので、消費電力は7.27Wです。
省電力設定の確認
Tabキーを押して「Tunables」を表示します。
「Bad」がたくさん並んでいますね(笑)
Bad表示は省電力設定がされていない項目で、省電力設定がされていればGood表示になります。
省電力設定をする
一度PowerTOPを終了します。「ESC」キーを押して終了しましょう。
私の環境では「ESC」キーを数回押さないと終了しませんでした。
終了したら下のコマンドを実行します。
sudo powertop --auto-tune
このコマンドを実行すると、PowerTOPが自動で省電力設定をしてくれます。個別に設定もできますが、この方法が楽でいいと思います。
PowerTOPを起動して確認してみましょう。
消費電力が7.27Wから3.79Wと、約半分の消費電力になりました。
「Tunables」も確認してみましょう。
全ての項目が「Good」になりました。
PowerTOP の 設定項目を自動で最適化する「TLP」をインストール
今の状態では、PCを再起動すると初期状態の「Bad」に戻ってしまいます。
そこで、設定項目を自動で最適化する「TLP」をインストールしましょう。
sudo apt install tlp tlp-rdw
インストールが終わったら「TLP」を起動しましょう。
sudo tlp start
一度起動すれば、ノートPCを再起動しても自動で最適化してくれます。
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